利用者Cさん、30代女性

Cさん、九州在住、30代
フルタイム勤務(自営業)
本人、夫、息子2人の4人家族
グレーゾーンの息子さんが不登校になって半年で相談

基本サポートコース 全5回(3ヶ月)利用


<目次>

「どこにも救いがない…。炎天下のなか、校門で1時間泣くのを毎日
説得し、私が限界でした。」

心理士・田中:サポートが終了して8か月が経ちましたね。サポートを受ける前は、どんな状況でしたか?

Cさん

子どもが学校に行かなくなって、半年
ぐらい経っていました。

元々繊細というか、敏感なところが
ある子で、教室で他の子が怒られたり、音楽の授業が我慢できなかったみたいなんですが、何がきっかけかは分からないのですが、急に行かなくなって…。

毎日、炎天下のなか校門の前で1時間泣くのを説得したり…私が限界でした。

田中:どうしてサポートを受けてみようと
思われましたか?

Cさん

周りからは担任の先生に相談するのがいいと言われるけど、担任の先生は、去年からのことだから…という感じで塩対応だし、スクールカウンセラーや病院は
予約でいっぱい。

どこにも救いがなくて…。

臨床心理士の方には、前にお世話に
なったことがあって、スクール
カウンセラーや教育委員会で働いていた心理士さんだったらいいのでは、と夫も賛成してくれました。

「学校への希望を伝えられるようになり、担任の先生も受け入れてくれています。」

田中:myselfのサポートで印象に残っていることを
教えて下さい。

Cさん

色々ありますが、最初の面接が終わったあと、すぐに学校に手紙を書いてくれたことでしょうか。

手紙のあと、学校と直接連絡を
取ってくれて、主任の先生と話ができるようになりました。

あと、こういう子が使える制度を教えてもらって、放課後等デイサービス(以下『デイ』)で発達支援を受けられるようになりました。

デイが楽しみで、他の子とも遊べるようになったし、こだわりとか、たまに大声で叫んだりすることもあったのですが、そういったことも落ち着いています。

本人が苦手な字を書く練習や、九九の
練習もしてもらっているし、月1回、学校の授業を見に行ってもらい、担任の先生にアドバイスを伝えてもらっています。

香織さん(心理士)との面接が終わる頃、無料で相談できる場所を紹介してもらったのもうれしかったです。

デイでも話はできていたけど、カウンセリングは、私にとっては一番話せる場所だったので。

話を伝えてもらっていたので、すぐに
始められて、今も通っています。

こんなに色々としてもらえるとは思っていなかったですし、こんなにできることがあるのも、親の立場からは知ることができなかったと思います。

「不安を話したり、アドバイスを
もらえて、ほっとしました。子育てへの自信がもてるようになりました。」

田中:現在はどんな生活を送られていますか?

Cさん

子どもは、学校で嫌なこともあるみたいですが、自分のクラスで過ごせていて、イヤーマフ(ヘッドフォン)を使ったり、まぶしくない席に固定してもらっています。

私も合理的配慮が分かってきて、希望を伝えられるようになり、担任の先生も受け入れてくれています。

昔は夜になると、「学校嫌だ」と
泣いたり、お腹が痛くなることもあったんですが、今はそんなことも無くなりました。

夫も息子と休日にサッカーを
したりして、前より元気になったと喜んでいます。

私は、以前のような不安が減りました。

特に子どもが不登校になったときは、
どうしていいか分からなくなり、これまでの子育ては失敗だったのかと、毎日気持ちが不安定でした。

かおりさんに不安な気持ちを聞いて
もらったり、アドバイスをもらえて、
ほっとしました。

今は、学校の先生や療育の専門家が
チームになって、皆で息子の将来を考えてくれるので、子育てへの自信がもてるようになりました。

「行政のサービス、療育の方法、
デイにも詳しいから、私たちに1番マッチした環境を作ってもらえたのかなと思います。最後まで付き添ってもらっている安心感がありました。」

田中:どんな方に、myself のサポートはおすすめ
したいですか?

Cさん

子どもが学校に行かなくなると、生活が大きく変わると思います。

そのとき、子どもか、仕事か、と考えるんじゃなくて、どうやったら両立できるかを、かおりさんは一緒に考えてくれました。

自分や家族だけで行き詰っている人は、具体的な動きを教えてもらえて、道が
開けると思います。

あと、うちの子に合った行政サービスは、学校でも市役所も教えてもらえなかったけど、かおりさんが制度とか、療育の方法とか、デイについて詳しいから、うちの子に一番マッチした環境に変えてもらえたと思います。

私も子どもも、すごく楽になりました。

子どもが何が苦手で、どんな方法で
伸ばしたらいいか、この先、どんなことが起こるから、どんな準備をしておけばいいか、診断や支援学級のことまで、色んなお話ができて、最後まで付き添ってもらっている安心感がありました。

かおりさんは物腰が柔らかくて、何でも話したくなっちゃう人。

時々、他人には言えないようなグチとか、体調のことを相談できて
よかったです。

子どもだけじゃなく、私や他の家族、
生活全体にも気を配ってくれて、不登校や発達障害だけじゃない、子育てに
悩んでいるママは、みんな助かると思います。

内観のための時間

心理士からのコメント

責任のあるお仕事をされながら、毎朝、
子どもの葛藤に寄り添われていることに、同じママとして共感しながらも、仕事への影響が出ていて、早めの介入が必要と感じました。

まずは学校とつながり、先生方の状況を
お聞きしながら、可能と思われる範囲で、必要な支援内容をお伝えし、その結果、お子様やママがどれだけ助かっているかをお伝えしました。

徐々に、担任の先生にもお子様の特徴と、必要な支援の内容が伝わり、ママと担任の先生との協働関係へとつなぐことが
できました。

また幼少期から発達障害の可能性が
気になっていた(診断は『傾向あり』のみ)という話をお聞きし、私も何度かお子様と
お話をさせて頂きました。

しっかりしたお子様でしたが、苦手なものやできないことへの緊張も伺え、特性へのアプローチが学校への適応を支えると感じました。

また、もしママのお仕事中にお子様の支援ができれば、親子がゆっくりと過ごせる時間も確保できると考えました。

そこで、お子様の苦手な部分の発達支援が受けられて、ママの相談にもしっかり
のってもらえる放課後等デイサービスに
おつなぎしました。

そして、私からは親子でできる簡単な
ストレスマネジメント法であるマインドフルネス呼吸法をお伝えしました。

短期間の5回の面談でしたが、親子の雰囲気が少しずつ和らいでいくのを感じていました。

これからも親子に寄り添い、支えてくれる環境が作れたようで、ほっとしています。