Aさん、関東在住、40代、専業主婦
本人、夫、娘の3人家族
ご自身の心身の不調と、娘さんのチックで相談
基本サポートコース 全12回(6ヶ月)利用
<目次>
「誰にも理解してもらえないという思いがありました。」
「お葬式みたいだった親子関係が変わりました。主人や母に対しても、前向きに関われるようになってよかったです。」
「自分を褒められるようになり、自信が出てきて、楽しめるようになりました。」
「考え方を変えることができたから、今後も、この生活を心がけていけたら大丈夫かな。」
「誰にも理解してもらえないという思いがありました。」
心理士・田中:サポートが終了して、もう少しで半年ですね。サポートを受ける前の状況を教えてもらっていいですか?
育児や家事が手につかなくなって、半年前に娘を連れて実家に帰っていました。
それでも、夕食を作ってあげられなかったり、娘が学校に行っているあいだは
寝て過ごしていました。
病院にも行ったけど、薬を出す場所という感じで。
病院にもカウンセリングの案内が貼ってあったけど、まだ大丈夫かなって。ただ誰にも理解してもらえないという思いがありました。
田中:どうしてサポートを受けてみようと思われましたか?
お試し面接を受けてみて、それからは藁(わら)にもすがる思いでした。
守秘義務がある専門家で、病気に関する知識もあって、信頼して何でも話すことができそう。やらない理由がありませんでした。
初回面接から徐々に信頼関係が
構築され、話も深まっていった
気がします。
カウンセリングは1回受けるだけじゃ効果がない、っていうのを一般の人は
知らないと思う。
あれは特別な関係で、信用できる人に
話をしていって、信頼関係が生まれていって、治療っていうのかな、そういう
ものが始まる感じ。
一つ解決すると、もう一段階、深い悩みを話したくなるような感じでした。
「お葬式みたいだった親子関係が
変わりました。主人や母に対しても、前向きに関われるようになってよかったです。」
田中:サポート期間中、印象に残っていることはありますか?
これまで、娘に対して毎日『ごめんね』と思っていたのが、この期間が娘に
とって良い面もあったことを実感して、娘の成長を感じられたことが
一番良かったです。
私に遠慮して、以前はあまり話しかけてこなかったのですが、今は学校の話なんかをよく話してくれます。
料理したり、お出かけしたり、宿題したり、そういう何気ないことを、一緒に
楽しめることが嬉しい。
「ママ大好きだよ」
「産んでくれてありがとう」って言ってくれて。
お葬式みたいだった親子関係が
変わりました。
「昔はママと話すのつまんなかった」
って素直に言ってくれるのも、
『娘にとっても変わったんだな』って嬉しかったです。
あと、主人や母に対しても、前向きに
関われるようになったことが
よかったです。
家族も支えようとしてくれていたけど、私がネガティブオーラ全開だと、どうしていいか分からない感じでした。
前向きに関われるようになったことで、普通の生活が成り立つようになって。
なにより私がどんどん元気になることで、母が楽になっていきました。
気丈な母だけど、仕事をしている上に、家事や子育てを手伝ってもらって、
肉体的にも精神的にもきつかったと思います。
負担をかけなくなったのが、私も自信になりました。母と食事に行って「笑ってこうやって食事ができるようになるとは」と言われ、『本当にそうだなー』と。
「自分を褒められるようになり、
自信が出てきて、友達とランチも
楽しめるようになりました。」
田中:自分に対しての
イメージも変わったようですが?
はい。ちょっとしたことで、自分を褒めるようになりました。
今思うと、あの時は仕事を諦めたことへのショックもあって…。
なんで頑張って良い大学出て、こんなことにって。でも、カウンセリングを受けている間に、家族を守ること、ごはんを作って、健康管理をして、洗濯、掃除、娘のお世話をすることも、”お仕事”と思うようになって。
それができているだけでも、自分を褒めていいかなと思うようになった。
そんな普通の日常が、なんて幸せなことなんだろうって思えるようになったことが大きいかな。
『ここまで、できていないと100点じゃない』と思っていたけど、今は『ざっくりでいい』『ある程度で大丈夫かな』と思えるようになって。
そうすると、レシピを見て新しい料理を作ってみようかなと思ったり。
それを自分で褒められるようになった。
自信が出てきて、街に買い物に行ったり、1万歩歩いたり、近くの山に登ったり、友達とランチなんかも楽しめるようになりました。
田中:途中から、どんどんお化粧やオシャレを楽しまれているのも、伝わってきていました。どんな方に、myself のサポートをおすすめしたいですか?
かおりさん(心理士)が現役のママなので、男性や、世代の違う親には伝わらない子育ての悩みが話せたのは大きかったです。
あと、どこかに行かなきゃいけなかったら、続けていられなかったかも。
上半身だけ着替えていればOK!
という感じで助かりました(笑)
ここまでこれたのはmyselfのおかげ。
ドラマ「リエゾン」にもあったけど、
病院では話を聞いてもらえると思っていた。
でもそうじゃなかった。
myself でこんな風に安心して話ができる場があったから、ここまでこれた。
新しい病院に予約を取ろうとしたら、来年の3月(1年3ヶ月待ち)と言われました。
どこも多いんですね。予約が取れなくて困ってる人がいたら、試して欲しい。
「考え方を変えることができたから、今後も、この生活を心がけていけたら大丈夫かなって。」
田中:今後はどんなふうに過ごしていきたいですか?
次に悪くなったときはどう動くかを、
かおりさんとまとめたものを、夫と共有しています。
あとは脳の毒になるような考え方を変えることができたから、この生活を心がけていけたら大丈夫かなって。
教えてもらった「くう・ねる・あそぶが大事」という話は、いつも心にあります。
これから更年期もあるし、親もどんどん年取っていくし、こんなことしている
場合じゃないですね(笑)。
田中:最後に、旦那さま、ご実家のお母様からもコメントを頂いているので、皆様に紹介させていただきます。ありがとうございました。
『自分のことで精一杯になる時間
(割合)が減ってきた。
そのため、子供のことや、周りを見れるようになってきた。
お世話になりました。』
『家族と話すと、お互いに感情的になったりするので、客観的に話を聞いてくれる、専門家の力は必要。
「○○ができただけでも頑張ったよね」という言葉が聞けるようになった。
笑顔がでてきた。何より私がとても楽になりました。』
心理士からのコメント
ママの体調、精神的安定が、ご家族に
とって最も大切と判断し、ママのカウンセリングを中心に進めました。統合失調症という持病があったため、主治医から許可をもらい、薬物療法と方向性を合わせながら進めています。
使った技法としては、自分の感じ方、考え方を見直すための認知行動療法、幼少期から身についた価値観を見直すためのスキーマ療法、トラウマケアのための軽い
イメージ療法など。
あとは病気についての情報を提供する心理教育により、ご自身で積極的に生活を見直されていました(※)。
元々持っていた明るさやエネルギーを
どんどん取り戻し、ソファに寝ていることが多い状態から、半年のあいだに友達と登山を楽しめるまでになられたことには、私も驚きました。
娘さんとは数回画面越しにお話したのと、チックが目立った時期に、関わり方についてアドバイスするにとどまりましたが、ママの変化を喜ばれていると聞いています。
ご実家から親子3人の生活に戻られて数か月経ちましたが、調子よく過ごせているそうです。
何かありましたら、
いつでもご相談ください。
※病気を持つ方への心理療法には注意が
必要です。安易に真似することは症状を悪化させることがあります。